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肺がんの基礎知識と治療について リスク要因や検査・治療費などを見てみましょう

公開日:2025年06月30日 カテゴリー:建設業お役立ち情報 タグ:

28歳の男性からの質問です。昨年、父親が肺がんになりました。幸い早期発見だったので、大事に至らずに済みました。ふと思ったのですが、一般的に肺がんの治療費ってどのくらいかかるのでしょうか? かなり高額になるイメージがあります。

◆肺がんのリスク要因

肺がんの主なリスク要因は、「喫煙」とされています。また、周りの人が吸うタバコの煙にさらされる「受動喫煙」もリスク要因となります。肺がんにはその他にもさまざまなリスク要因があり、アスベストという物質を吸いこむことや大気汚染も肺がんの発症リスクを高めます。発症リスクを下げるには、タバコや有害物質から身を守ることが有効です。

◆がん検査について

一般的に肺がん検診では、主に胸部X線検査や喀痰細胞診(かくたんさいぼうしん)などが行なわれます。検査の結果「要精密検査」と判定された場合は、必ず精密検査を受けてください。症状がないからと自己判断するのは危険です。治療法は、進行度や全身状態、他の臓器の機能などを総合的に見て判断されます。

◆医療費明細の一例

肺腺がんを例に、一般的な治療費の目安を確認してみましょう(下表参照)。入院期間は、18日間とします。医療費総額は121万500円で、患者負担額が3割の場合は36万3150円。プラス食事標準負担額2万3030円で、患者負担額の合計は、38万6180円となります。これらの他に、差額ベッド代や寝具料などが必要になる場合もあります。

がんを早期発見するには、定期的ながん検診や人間ドックの受診が大切です。早期であれば治癒の可能性が高く、身体的・経済的負担も少なく済みます。また、高額療養費制度が適用されれば、さらに自己負担額を軽減できます。

広報担当