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返済不要の大学奨学金もあります 学費に不安がある場合は検討してみてください

公開日:2024年01月31日 カテゴリー:建設業お役立ち情報 タグ:

40代のシングルマザーの方からの質問です。

小学3年生の娘がいます。将来は娘を大学まで行かせたいのですが、生活はギリギリで学費の貯金をする余裕がありません。奨学金利用も考えていますが、返済し続けられるか不安もあります。何かアドバイスをいただけますか?

◆奨学金もいろいろある

奨学金には、返済が必要な貸与型と返済不要の給付型があります。質問者様が考えているのは貸与型でしょう。貸与型には無利子、有利子がありますが利子の有無に関わらず、長期にわたる奨学金返済は問題になっています。奨学金の借り主は学生本人の名義なので、返済するのは娘です。質問者様は、そこを心配しておられるのでしょう。

◆返済不要の奨学金もある

そこで検討したいのが、返済不要の給付型です。授業料などの減免制度と生活費支援制度があり、前者の対象は大学、短大、専門学校、専修学校です。入学年度は入学金と授業料(約7万~約26万円)、2年次以降は授業料(年約17万~約70万円)が上限まで減免(右図参照)。後者は、勉強に専念できるよう生活費(年約21万~約91万円)が支給されます。

◆無償化の条件

無償の奨学金を受けるには、①所得②資産③学習意欲の3条件があります。①は住民税非課税世帯かそれに準ずる世帯の学生が対象で、②は預貯金や保有資産(不動産を除く)が生活維持者1人なら1,250万円未満、2人なら2,000万円未満の場合です。③は高校生なら評定平均値3.5以上が必要です。本人の意欲が認められれば、3.5未満でも受給できる場合があります。

支援が決定されても入学金や前期授業料は、受給前に支払わなければなりません。そのため、ある程度のお金の準備は必要になります。また生徒の成績は毎年確認されますから、学業で成果を出し続けることが求められます。